芋焼酎・2  ( 表記のない物は25度・米白麹・ 黄金千貫芋・常圧蒸留です。 )   戻る  芋焼酎1へ

このページでは、芋焼酎の中でもちょっと特別な、、季節限定品プレミアム品PB/プライベート・ブランド原酒類青潮 初溜取りなどを紹介します。


≪ 芋・ 季節限定品≫   年一回のみ出荷の少量限定生産品                              

700円

熟柿じゅくし
白二種・黒の三麹 八木酒造 (端麗で上品・落ち着きと華やぎのある熟旨味)
黄色い椿つばき
黄麹 八木酒造 安納芋・溢れ落ちる熟果香味・カラフルで華やか)
日向ひゅうがあくがれ・むろか
黒麹 富乃露酒造・宮崎 (27度・無濾過・濃厚で鮮やか、旨い)
日向あくがれ・東郷大地の夢
黒麹 富乃露酒造・宮崎 (28度・大地の夢芋・辛甘苦三味が織り成す・年2回)
無濾過・旭萬年あさひばんねん
黒麹 渡邊酒造場・宮崎 (28度・年 600本・骨太の香りとコク・広がる〜! )
無濾過・旭萬年・大地
黒麹 渡邊酒造場・宮崎 (28度・大地の夢芋版は洗練度 UP!これも旨い)
杜氏潤平・別撰酵母
白麹 小玉醸造・宮崎 紅寿芋・別撰宮崎酵母・ヒノヒカリ米麹・”宮路”の兄弟・年2300本のみ

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≪ 芋・ プレミアム系≫   こんな値段でごめんなさい。

700円

川越
  川越酒造場・宮崎 (芋〔金乃露〕8/米〔赤とんぼの詩*2のブレンド ・独特の香りと甘み・トロミ感・キリッとした名品)
日南娘ひなむすめ
  宮田本店・宮崎 ( 五味が絶妙にうねり、しっとり絡み合う・是非うちの嫁に )
なかむら
  中村酒造場 (雅みやびで上品な香り、優しく美しい甘み・極上の気持ち良さ)

800円 

伊佐美
黒麹 甲斐商店 (木桶蒸留・エレガントな名酒です)
魔王
黄麹 白玉醸造

(減圧蒸留・熟成が短くなった今でもフルーティ系のキングとして君臨・昔の味で出て欲しい・・ )

八幡
  高良こうら酒造 (+白薩摩芋 ・素朴ながらも濃厚かつ芳醇、無敵です)
田倉
  高良こうら酒造 (+白薩摩芋 ・奥深いコクと柔らかい包容力、素敵です)
  岩倉酒造場・宮崎 (全ての要素が旨味に向かう何気ない美味しさ・はかない透明感 )
  宮田本店・宮崎 (皮むき芋・繊細で純情・優しく微笑むような風情)

*出荷されている“赤とんぼの詩”(米焼酎の項参照)とは濾過の過減を変えているそうです。

・過剰な人気で、熟成原酒が不足し“魔王”の出荷が追いつかなくなり、熟成感をだすための過剰な糖分添加(法律上2%までは可)が行われました。このことが明らかになり、2度の行政処分が下された様です。魔界の帝王も、国税局の前では頭こうべを垂れるしかありません。

1000円

村尾
黒麹 村尾酒造 ( 包み込む様な甘み・心地よい苦味・信念の味?実はPBです )
万膳 まんぜん
黒麹 万膳酒造 ( 木桶蒸留・ 錫冷却・独特の香り・複雑な味わい )
万膳庵まんぜんあん
黄麹 万膳酒造 (木桶蒸留・ 錫冷却・優しく 風雅・雑味ない清涼感 )
日南娘ひなむすめ黒麹
黒麹 宮田本店・宮崎 ( 年800本・力強く雄々しい辛口・宮崎黒麹の頂上てっぺん )

1200円

森伊蔵もりいぞう
  森伊蔵酒造 ( 群を抜く繊細さ、しなやかさ、深み・究極の癒し王 )
日南娘ひなむすめ・黄麹
黄麹 宮田本店・宮崎 ( 終売品 ・特有のミネラル香味・クセがなくエレガントな熟成感)
 

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≪ 芋・ PB ≫   プライベート ・ ブランド・酒販店特注品・限定流通・少量生産品  

 

     [酒職人ギルド]  旧もぐらの会・新しい流れを起こした革新集団 。そして兄弟グループのチーム・ファクトリー)も

あやかし福助
黒麹 さつま無双

(無濾過・甘味と果実香の バランス・深旨味 ) 

600円
もぐら
  さつま無双
(無濾過・木桶蒸留・素材もろ出しなのに、素直な飲み口) 
700円
ひきめ
  さつま無双
(木桶蒸留・心地よい香り・柔い芳醇な味わいの美酒) 
700円
くさび
  大海酒造
( 原点回帰・程良い麹感・上品な旨味と爽やかなのど越しで気持ちい〜 ) 
700円
かまど
  さつま無双 (“もぐら”の長期カメ熟成版・さすがに深いぞ!)
700円
坐忘ざぼう
黒麹 さつま無双 (30度・“あやかし福助”の長期熟成版・化けた )
700円
悪魔の抱擁ほうよう
  さつま無双 (シェリー樽熟成・年 2000 本・上品なバテレン香味)
700円
道満・斗羅とら
 

大手門酒造・宮崎

(27度・無濾過・独特な臭みがクセになる・淡麗辛口)
700円
道満・斗羅ブラック
  大手門酒造・宮崎 (27度・無濾過・ 紅寿芋 ・濃厚でセクシーな甘旨味)
700円
道満・地走りじばしり
黒麹 大手門酒造・宮崎 (29度・無濾過・長期熟成・ごつい!)
700円
タイガードラゴン
黒麹 四元酒造・種子島 ( 艶っぽい薫りとキレ、ドッシリと色男 )
700円

・芋以外のギルド

黒さそり
麦黒麹 さつま無双 麦焼酎 (軽濾過・3年熟成・ 濃密な味わい・芋に負けないぜ )
600円
銀幕女優
 
さつま無双 麦焼酎 ( 樽香がゆるやかに薫る・今は無き美女に乾杯を・終売稀少品 )
800円
たむろ
  ぶんご銘醸・大分 麦焼酎(エレガントで上品な甘味・爽やかな後口)
×
日月ひつき
  玉泉堂酒造・岐阜 米焼酎 (山田錦米・3年熟成・無濾過・優雅で綺麗で心に沁みる)
700円
そば和尚おしょう
  さつま無双 蕎麦焼酎 (8年熟成・独特なコクと熟成香 )
700円
メフィスト
白百合醸造・山梨 グラッパ (40度・甲州ワインの絞り粕を蒸留・マウロ爺さんがビックリて本当か?)
800円

・甲府の「いそべ酒店」のご主人、礒部亮氏のプロデュースによるギルド銘柄は、遊び心やデザイン感覚と言う新しい要素を提示しました。イラストの様な、書道画の様な、ちょっとアバンポップな新しい図象を、和紙の柔らかな包容力で緩和したラベルの数々は、飲食店のディスプレイを意識したと言われますが、実はただやってみたかったのでは?と思ってしまいます。で、ビンの中身に関しては、それまで比較的タブーとされていた無濾過の焼酎や、ブレンドによる味のアレンジの一般化などに一役かったのではないでしょうか?蔵出しの味は、顔の見えづらい不特定多数の舌を無視できません。しかし、PBなら、「俺、これが旨いと思う。どう?」が、リスクを背負えば実現可能だと実証してしまいました。チーム・ファクトリーにも、明らかに同氏が絡んでいる様で、他に比べて、かなりユル〜イ集まりであるかの様な印象を受けます。この二つのPBの存在が、焼酎の楽しみ方や提示の仕方を、軽やかな方向に拡げてくれたのは確かだと思います。

   [日本・侍士の会]    希少麹米の復活や特殊芋で , 我が道を行きすぎる確信集団。

旧酎・侍士さむらいの門
白玉米黒麹 大久保酒造 ( 源氏芋・絹肌の喉越 し・味な後苦味が明暗を分けるか?2000年発売の第一弾 )
 700円
武門・蔵番長
白玉米黒麹 鹿児島酒造 ベジータクィン芋 ・華やかな香り・柔ら深い飲み口・原料不足でついに終売に・・)
700円
私領・五番隊
ヒノヒカリ米黒麹 大石酒造 ベジータレッド芋 ・繊細で上品・大きく包みこむ包容力・年3800本)
700円
悟空の眠蔵ごくうのねぐら
北薩摩米黄麹 八木酒造 ( 栗小金芋 ・特有の萌香味とあたりの良さが優しい )
700円
甕御前かめごぜん
亀の尾米黄麹 大石酒造 (甕仕込み、甕貯蔵・独特の深みと軽やかさ・ただ者じゃない黄麹焼酎・年930本だけですか?)
1000円
桐野きりの
ネオマイセル黄追い麹 中俣合名 (侍士の会の旗頭・予約後2年待ち!でした・山田錦白麹にネオマイセル黄追麹!無二の幽美香)
1000円
 
     
悟空の眠蔵ごくうのねぐら・麦
黒・白・黄麹 八木酒造 麦焼酎 ( 黒米麹に黄・白追麹!意味深な造りと味わい)
700円

「焼酎屋の前畑」の前畑浩一氏の行動をきっかけに始まり、賛同した多くの酒販店をも巻き込み、全国組織にまで発展したPBブランドです。当時(1994年)の焼酎業界のありかたに不満と不安を感じていた、酒販店や蔵元の方々が創り上げた「日本・侍士の会」銘柄は、新たな可能性を模索し、それを具現化するに至っている様に思います。しかし、頑なともいえる厳しい販売姿勢などが一部の反感をかい、新しい価値観を築いたと思われる銘柄そのものが公正な評価を受けづらい時があるのは、いささか残念な事です。しかし、この方々はサムライが故に、雑音には耳を塞ぎ、我が道を歩み続けるに違いありません。

ネオマイセル麹とは、日本酒の麹を焼酎用に改良した特殊な黄麹との事です。発育管理が極めて困難である反面、酵素力が強く(50〜100倍)、甘みの引き出しと芳香性に突出している事で知られています。焼酎では追い麹として使用され、耽美的で繊細風雅かつインパクトのある表現の可能性を秘めているそうです。熟練と挑戦心を必要とするこの麹で醸した焼酎銘柄は“桐野”“楽酒悠遊”“黒瀬安光”“金次郎”など数えるほどしかありません。

[亜あじあ ]   福岡の酒販店さんがSGF(焼酎グルメファンド!)と言う一般の親睦団体と協力して造り上げた「夢の酒」。

800円

亜士亜あじあ・山田錦米
山田錦米黄麹 千代むすび酒造・鳥取 (山田錦 黄麹・金時芋・王者・孤高の味わい)
亜士亜あじあ・強力
強力米黄麹 千代むすび酒造・鳥取 (上記の麹米のみ違い・日本酒蔵の麹技の極 みか)
亜士亜あじあ・赤芋樽貯蔵
黄麹 千代むすび酒造・鳥取 (次はこう来ましたか!悠々と歩あゆめども一人道)

1000円

亜士亜あじあの眠り 鹿児島酒造+篠崎・福岡 (36度・高系14号・上記赤芋の上位版?芋を樫樽熟成・・え〜っ!

・“亜士亜”こそ、最も理想的かつ先鋭的なプライベート・ブランドと言えます。福岡にある「かごしま屋」と言う酒販店さんが、一般に有志を募り、ファンド式で資金を集めて、その配当として“亜亜”を配布する形をとっています。ただ理想のためだけに、一切の利益を求めず、何年もの試行の末に、挫折と歓喜の結晶を生み出してくれました。万人に受け入れ易い味とは言いがたい上、一般にはほとんど流通が無いため、知る人ぞ知る銘柄となっています。そして生産蔵が九州ではなく山陰の地に定まったのも、何事かの象徴に思えてなりません。ただ一人の舌の上に建つ、危うい夢殿ゆめどのをお試しください。

・すでに終売になった“大石酒造・亜亜”( 雄町米・黄麹)と“櫻井酒造・亜亜”(雄町米・黒麹)の後、“千代むすび・亜亜”のみ残った理由は、黄麹の扱いに長けた清酒蔵での芋焼酎の追求と言う事につきるのではないでしょうか?麹米の違いにこだわる点などでそう感じました。PBという形でのチャレンジに、まだ開ききってない扉に手を掛けるのは自然な事の様に思います。(とても個人的な見解ですよ)

「かごしま屋」さんは、“楽酒悠遊”でネオマイセル黄追い麹にも挑戦されています。他にも、“がんこ焼酎屋”、“造り酒屋櫻井”、“黒瀬東洋海”、“がらるっど”、“薩摩の眠り”などの企画にも携わっておられます。

[栗東くりあずま]  福岡県筑後市の「深町酒店」さんのPB。宮路農園の栗東芋との運命的出会いがすべての始まりでした。

栗東くりあずま 栗東芋・黒麹 白石酒造 甕壺仕込み・木桶蒸留 ・太い甘みで力強い印象 ・新しい旨さ
700円
栗東・宮路・弐年貯蔵 栗東芋・白麹 小玉醸造・宮崎 別選酵母・新芋・2年熟成・蔵出荷品・繊細ながら地力のある円やかさ
800円
栗東・宮路・栗 栗東芋・白麹 小玉醸造・宮崎 別選酵母・塾成芋・2年熟成・試験蒸留品につき年300本くらい・2008年度版終売
亜麻色・栗東・一良いちりょう 栗東芋・黄麹 花の露・福岡 25度・山田錦米麹・清酒9号酵母・・2008年度版同じく試験蒸留品で少なすぎ・・・
800円

・この三銘柄の織り成す深町ワールドこそ、PBという方法論の真骨頂ともいえます。宮路一良という一個人の造る栗東芋を軸に、幾多の人が協力し合って、その芋の持つ美点を育み汲み尽くす事の美しさ。“亜士亜”がイメージの具現化を目指した散文的な表現だとしたら、“栗東”は逆に「目前の麗しき物を、歌に詠みそえる」かの様な、韻文的なたおやかさを感じます。ただ残念な事に、この銘柄も生産量が極めて少ない為、流通がほとんどありません。耳目を欹そばだてる人は、数寄者すきものと呼ばれるのを免れる事はできないでしょう。人知れず、さりげにフゥと咲き、しかし、ひとたび知れば確実に心を射られてしまう、眩まばゆい蓮華の様なお酒です。

・酵母を意識した造りを展開している銘柄が“宮路”シリーズです。小玉醸造の醸しで、「熟成九州2号酵母」、「熟成九州9号酵母」、「宮崎酵母」、「別撰酵母」などで試み、その可能性に挑戦しています。年ごとに試験蒸留銘柄(約300本)を出されており、徐々に進化している様です。一般販売が抽選のみなので“栗東”よりもさらに入手困難で、年に3〜5日ほどの抽選告知を見逃すと「ハイ、それまでよ!」です。2008年から出荷の新芋バージョン“弐年貯蔵・宮路”は芋熟成時のロスが無いため、従来の“宮路”より5倍ほど出荷量が多くなり、抽選以外の入手ルートも少しだけ開けた様ですが、年1500本前後と思われるので稀少銘柄には変わりありません。(兄弟銘柄として芋違いの“杜氏潤平・別撰酵母”があり、“杜氏潤平”との飲み比べで酵母による違いを体験できます。)

・同店からは、清酒蔵の(株)花の露による試験蒸留銘柄“一良”と言うシリーズで、黄麹の持つ可能性をも追求なさっています。山田錦麹米や清酒用「9号酵母」などを使って、黄麹の達人(三潴みずま杜氏)ならではの技が光る注目銘柄です。しかし、こちらも年ごとの試験蒸留銘柄なので“宮路”同様、少量のみの抽選品につき、かなり入手困難です。両銘柄とも四合瓶も出して、出荷本数を増やして欲しいですよ、ホントに。

栗東芋とは黄金千貫の突然変異種で、栗の様に甘い故の名前だそうです。鹿児島県出水郡長島町の芋研究農家の宮路一良氏により発見、命名、商標登録されました。宮路農園でしか造っておらず、当生産量は微々たるものです。発表当時に、数軒の有名な蔵からの引き合いを断った話も伝わっています。他に、「宮一号」(名前の頭取り銘?)と言う芋もあり“紅椿”“芋山田”に使用されています。

・最初期の試験蒸留に関わった地元の「諏訪酒店」さんも栗東焼酎をPBとして出しておられます。この銘柄は“東兆”と言う意味深な名前で、あのがんこ蔵の大石酒造さんの造りです。栗東芋に関わる所は本当に名だたる蔵ばかりで、この新素材に対する杜氏さん達の熱い反応が伝わる様な気がします。なんと言っても、「伝統は革新を積み重ねる行為の連続性によってのみ成される」と言いますから。

東兆あずまのきざし 栗東芋・白麹 大石酒造 甕壺仕込み1年熟成・ ほのかに甘酸っぱい香り、上品な甘さで意外とドライな風味
×

[田伝夢詩でんでんむし ]  鹿児島県の「 武岡酒店 」さんのPB.。2店舗のみ取り扱い。古代緑米麹使用でスロー指向の特殊銘柄。

田伝夢詩でんでんむし 古代緑米黒麹 白石酒造 甕壺仕込み・木桶蒸留・ゆっくりと確実にコク深い癒しの波に巻かれます 800円

・ 緑米とは、黒米、赤米と同様に縄文・弥生時代の太古から自生、又は栽培されてきた古代米の一種で、古代米各種のうちで最も野生稲に近い品種と言われています。 “もち米”の一種であり、麹菌が着きにくいため、焼酎の米麹として使うには大層手間がかかります。“栗東”にて前出の白石酒造さんは“黒吉”ですでに古代黒米麹に取り組んでおられ、その成果がこの銘柄に生かされているのでしょう。麹以外の行程にも、ぞんぶんに確かな手間がかけられ、「効率」などと言う言葉からは最も遠い所にある「焼酎の良き姿」の、イメージ・シンボル的存在といえます。

・アジア初の世界スローフード大賞受賞者・武冨勝彦氏(佐賀県)が生産する古代緑米をきっかけに、同じ佐賀県の酒屋さんの提案で 『自然の力が湧き出るような芋焼酎』を目指して始まった銘柄の様です。この「酒プティック和久」さんは、生活全般に高い意識を感じさせる営業形態をとられており、従来の発想では、なかなか生まれ得ない独自性のあるこの様な銘柄は、PBならではのもう一つの理想形と言えるのではないでしょうか?PB元は、“村尾”で有名な鹿児島の「武岡酒店さんで、今は、この2店舗のみでの販売ですが、今後は取り扱い店(「いもづるの会」の関連店)も増えるそうです。ちなみに、ラベルの文字は、PB元のご主人の手書きだそうですよ。

・発売当初はカメ壷のみの販売で、開通間近だった鹿児島までの新幹線などに象徴される「効率的生活」などに対して、後ろを振り返る時間をも持てる様な、ゆっくりじっくりと楽しむスローな“飲スタイル”を提案していたそうです。今は通常の一升ビンでの販売で、五合ビンの登場も間近とか。麹米も、武冨氏の師匠筋にあたる方が鹿児島で栽培なされている様で、理想と現実の両立は、どの時代、どのジャンルでも永遠の課題です。

[焼酎文化いもづるの会]   「種を播き稲を育てて収穫を喜ぶ生産者の様な純粋で謙虚な精神を基に焼酎を文化として考えて焼酎を広く広める活動 」

・平成13年発足。全国140余店の酒販店がオリジナルブランドの本格芋焼酎の販売に取り組む、公共性の高い大規模なPBです。会員の方々が実際に畑で作業して、実体験により農産物としての芋焼酎を再認識する催しなどを行っている様で、業界の意識を高める事が主な目的のようです。PB銘柄に関しては、知名度は高くないものの、高レベルの商品ばかりですが、会全体としてのイメージは掴みづらく、単発の直撃弾で狙い打ちしてくる様な印象があります。多くの酒販店の色々な意見を、可能な限り具体化してきた結果なのでしょうか?他ではなかなか出来ない事が、皆の力で低リスクにて実現できる包容力のあるシステムに成っているのでは?素晴らしい銘柄ばかりです。

黒吉 古代黒米麹 白石酒造 (ふくよかで柔らか、美しいコクで個性的な旨さ)  
蔵の影法師 黒麹 白石酒造 (2008年終売・白石酒造ならではの、独特で上品な佇まい)  
黒天狗 黒麹 白石酒造 (“天狗櫻”の黒麹版で甕壺3年熟成 !と聞いただけで飲みたくなるでしょう?)  
いにしえのいろは歌 黒麹 萬世酒造 (骨太でふくらみのある、安定感のあるまっとうな旨さ)  
華蛍はなほたるのさと   知覧醸造 (シモン一号芋・可憐で洗練されたややクセを感じる辛口・独特の香り)  
こしき亀五郎   吉永酒造・甑島 (インパクトのある旨味・ 甘み辛みのバランスで深く沈ませてくれる・地焼酎なり)  

他には“夢づる”“十六代”などがあります。 (県下7蔵9銘柄・2007年06月14日)

[ベストブレンド会]  世界的には当然の様に行われるネゴシアン的ブレンディングの発想が焼酎の世界に定着する事をめざす。

・生活の中で、焼酎類が生活必需品のひとつにすぎなかった昭和期に、海外の洗練された蒸留酒が徐々に庶民の手に届くようになると、焼酎の需要は激減し、廃業する蔵が相次ぎました。残った小さな蔵は、売れ残った自前の焼酎を、販売力のある大手に売るしか生き残る手立てがなくなります。免許を持つもの同士の売買には酒税がかからないからです。この「桶買い」は、生産量重視の劣悪なブレンド商品を生み、ますます焼酎の存在価値は下がっていきました。昔からの焼酎業界におけるブレンドに対する潜在的拒否感はこの様な経緯に拠ります。しかし、銘柄の評判を保つため、自社蒸留ができずとも厳選した桶のみでブレンドを行い高い評価を得ていた“白馬”の様な例もあり、その後この蔵はついに復興し、名作“八千代伝”を世に出すに至ります。最近では、桶を買い入れる側だった 鹿児島県酒造協同組合業者の集まりであるさつま無双などが、その長い経験を積極的に生かして優れたブレンド銘柄を輩出しています。

・長い前置きでしたが、ベストブレンド会は、“芋麹・芋”の発案者として知られる、国分市の「石野商店」の声入りで始まりました。国分酒造協業組合、黄金酒造、白金酒造、原口酒造、と四つの有力な蔵の協力を得て、今だにタブーとされるブレンド白魔術を認知さしめんと言う決意は、その名称のベストブレンド会にて明らかです。方向性が近い様に見えるギルドの無双ブレンド銘柄に対して、どの様な展開を見せてくれるのでしょうか。両刃の剣ともいえる舞恋奴正宗で、業界の偏見を叩き切って下さい。

“狼”(黄麹+樽貯蔵古酒)、“Poteっこ”(白麹+黒麹+1年古酒 )、“龍しらかね”(皮むき芋)、“とじゅ”(黒麹2種+黄芋麹)、“西海の薫・吉祥”(白麹+黒麹+2年古酒 )、“ 国比べ”(白麹+黒麹+2年古酒)などがあります。

味蔵 (貴麹+白麹 )、蔵純粋、てっまえ、 がらるっど、 たまがっど(麦)、

[その他の P ・ B ]  それぞれの理想や夢を実現する優れた P ・B達に超拍手を。

700円

摩無志まむし
  古澤酒造・宮崎 まむしの会・カドのない柔らかな旨味・ゆったり感)
五代目・和助わすけ
黒麹 白金酒造 (“佐藤”を生んだ一九会・玄人好みの自信作)
佐藤・白
  佐藤酒造 (玄人衆は、黒よりなぜか白をお湯割りです、夏でも・・・)
佐藤・黒
黒麹 佐藤酒造 (説明不要のちょい悪わる不沈艦・仁義なき超人気銘柄)
姶良あいら
  白金酒造 ( 木桶蒸留・皮むき芋で仕込むとこうなるんですね、良いー! )
森八
白黒双麹 大久保酒造 (極秘酵母って何?とろける味わい・ハッタリなしの本物の旨さ)
神座かみくら
黒麹 尾込商店 (28 度・“さつま寿”の黒麹版熟成酒!とろける深甘みとキレ )
柔の道
黒麹 小正醸造 (古賀選手の熱き想いを受け止めろ!背負いで一本!)
  神酒造 (35 度・濃く、甘く、強く、スパッと切れます・一刀両断!)

・佐藤がPBのページにある理由はこちらをご覧下さい。

カナブン焼酎
  笹一酒造・山梨 (26度・身土一体クラブ減圧・華やかでキュート・気さくな姉御)
黒麹 尾込商店 (28度・“神座”の麹違い辛口・なぜか心から消えない、「普通」のすごい酒)
錫釜すずがま
黒麹 本坊酒造 ( 錫菅冷却・全国9店舗のみで販売・芳醇な重厚感 )
夢鏡
  植園酒造 ( ジョイホワイト芋 ・官能的な美しさで魅了する、癒しの名酒)
トカラ海峡
  種子島酒造・口之島 種子島紫芋白千貫芋安納芋・全国2店舗のみで販売・あまりにも無名な美麗酒)
甑洲そしゅう
  吉永酒造・甑島 (下甑島しもこしきじま・絹袋濾過・これもまた知られざる、隠れ旨酒・ドッシリキレキレです)
黒麹 藤正宗酒造・熊本 ( 金時芋 ・無濾過・酒販店未流通・秘蔵杜氏酒・無二の旨さ・絶品!モロに芋の味が・・ )
楽酒悠遊らくしゅゆうゆう
ネオマイセル黄追い麹 中俣合名

かごしま屋・河内ゴールド白麹に追い黄麹・ベジータクインレッド高系14号・究極的な優柔味)

芋以外のその他のPB
木火土金水もっかどこんすい
  笹一酒造・山梨 蕎麦焼酎身土一体クラブ・爽やかで上品なコク・キレ)
人夢可酒 ひとむかし
米麹 松の露酒造・宮崎

麦焼酎 (40度・隠し芋・長期熟成・九州一瓶会・北九州で突出した人気のブランド品)  1000円

ネオマイセル麹とは、日本酒の麹を焼酎用に改良した特殊な黄麹との事です。発育管理が極めて困難である反面、酵素力が強く(50〜100倍)、甘みの引き出しと芳香性に突出している事で知られています。焼酎では追い麹として使用され、耽美的で繊細風雅かつインパクトのある表現の可能性を秘めているそうです。熟練と挑戦心を必要とするこの麹で醸した焼酎銘柄は、“桐野”、“楽酒悠遊”“黒瀬安光””黒瀬金次郎”など数えるほどしかありません。

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≪ 芋 ・高濃度酒・原酒≫  玄人衆や洋酒好きにこそ、この濃密な味わいを。(〆印はピン出しです。) 

600円

さつま 島美人35度
  長島研醸・長島 (35度)
日向木挽ひゅうがこびき・原酒
  雲海酒造・宮崎 (36度 )
蔵・純粋
黒麹 大石酒造 (検定度数41,5度・無濾過・無調整 ? )

800円

蔵出しさつまおごじょ
黒麹 山元酒造 (32度・ + おごじょ芋 )
大和桜35度
  大和桜酒造 (35度)
天狗櫻さくら35度
  白石酒造 (35度・青天狗は年2500本のみ)
南泉・35度
  上妻酒造・ 種子島 (35度・白薩摩芋 )
旭萬年まんねん35度
  渡邊酒造場・宮崎 (35度)
六代目・百合ゆり35度
黒麹 塩田酒造・甑島 (35度・上甑島かみこしきじま・+ 白薩摩芋
むろか原酒
  植園酒造 (35度・無濾過)
宝山 綾紫あやむらさき
  西酒造 (35度・綾紫芋・無濾過・無調整 )
宝山 白豊しろゆたか
  西酒造 (35度・白豊芋・無濾過・無調整 )
宝山 紅東べにあずま
  西酒造 (35度・紅東芋・無濾過・無調整 )
蔓無源氏つるなしげんじ
ひね黒麹 国分酒造 (〆・35度・幻の蔓無源氏芋
晴耕雨読せいこううどく ・原酒
  佐多宗二商店

(37度・軽濾過 )

なかむら穣じょう
  中村酒造場 (37度・“なかむら”原酒)
たちばな ・原酒
  黒木本店・宮崎 (37度・“たちばな”の無調整原酒 )
尽空じんくう
  喜多屋・福岡 (37度・山田錦黒麹・皮むき芋・年3500本)
天使誘惑
  西酒造 (40度・10年シェリー樽熟成・洋酒系 )
さつま寿・40度
  尾込商店 (40度・“さつま寿”の原酒以上初留未満?)
吹かれて
黒麹 塩田酒造・甑島 (43度・上甑島かみこしきじま・+白薩摩芋・“六代目百合”原酒)

1000円

薩摩国分 甕壷貯蔵 5 年
  国分酒造 (36度原酒・稀少品)
鷲尾・原酒
白麹に黄追麹 田村合名会社 (37度・PB?・稀少品)
道満斗羅とらブラック・原酒
  大手門酒造・宮崎 (38度・ギルド・紅寿芋
佐藤・あらざけ
黒麹 佐藤酒造 (38度・“佐藤・黒”無濾過原酒 )
限定原酒・
  岩倉酒造場・宮崎 (39度・“月の中”の貯蔵原酒)
復刻版・銀滴・原酒
  大手門酒造・宮崎 (40度・無濾過 )

1500円

古八幡いにしえはちまん
黒麹 高良こうら酒造 (37度・5年熟成・3〜5年に一度のみ出荷・稀少品 )

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≪ 青 潮 ≫  下甑島しもこしきじまの今は亡き名酒・白麹・黄金千貫・原酒のみ生産の廃業蔵・稀少品

青潮 ( 28,4 度・原酒 )   800円 

青潮 ( 30,0 度・原酒 )  1,200円

青潮 ( 32,7 度・原酒 )  1,800円

青潮 ( 33,8 度・原酒 )  1,400円

青潮 ( 35,9 度・原酒 )  1,600円

青潮 ( 特注 47,8 度・原酒・超稀少品 )  2,500円

青潮 ( 特注 50,5 度・原酒・超稀少品 )  2,500円

・今は亡き、西酒造場(下甑島しもこしきじま)が、何かを問いかけるように、少しだけ残してくれた名品、“青潮”です。一切、加水しない独自の造り。極端に少ない生産量。その独特で鮮烈な味わい。在時から言われていた「幻の・・」が、本当になってしまいました。もう入手できません。残念です。

(もっと残念な事に、“青潮”と言う焼酎は、今でも生産されています。祁答院けどういん蒸留所と言う蔵に、銘柄が譲渡されたからです。この新しい“青潮”もけっこう美味しいですが、杜氏も造りの方向性も別物で、西酒造場の突出した存在感を知る人には納得し得ない新“青潮”です。同じラベルで「昔の名前で、出ています」って言われても、中身が違うんじゃねぇ・・ブー)

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≪ 芋 ・ 初溜しょりゅう取り≫   蒸留初めの濃い原酒・全体の1〜 3 %くらい。マニア向き。

1000円

海童・ハナタレ
  濱田酒造 (43 度 )
兼重・初溜取り
  濱田酒造 (43 度・5〜10年甕熟成 )
かたな
  佐多宗二商店 (44 度・紅薩摩芋
カンゴシナ
  佐多宗二商店 (44 度・“不二才” )
佐藤・げんろ
黒麹 佐藤酒造 (44 度・“佐藤・黒”無濾過)
赤江・初垂 はなたれ
黒麹 落合酒造場・宮崎 (44 度・紫優芋・無濾過)
爆弾・ハナタレ
白・黒麹 黒木本店・宮崎 (44,5 度・黒麹の“きろく”と、白麹の “橘たちばな ”を 1:1 ブレンド)

 

万暦ばんれき
白麹 西酒造 (44.5度・三代目 ) 
800円
万暦ばんれき  60
黒麹 西酒造 (44.5度・二代目・蒸留始めの60秒の初溜取り・終売品 ) 
1,500円
万暦ばんれき 240
黄麹 西酒造 (44.5度・二代目・蒸留始めの240秒の初溜取り・終売品 )
1,500円
ちびちび
黄麹 西酒造 (44.5度・初代・ 自主回収で入手不可・超稀少品 ) 
5,000円

・初溜しょりゅう取り・初垂はつだれ・ハナタレ・泡盛花酒など色々な呼称があります。

“ちびちび”は もろみに含まれるバニラ臭成分を抽出しそれを添加していた事が明らかになり、自主回収されました。この場合、焼酎ではなくリキュール類になるので許可外製造で罰金を科せられた様です。(平成14/2002年)

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